放送番組審議会
第109回放送番組審議会議事録
開催日時:令和5年6月21日(水) 午前10:00~11:30
出 席 者:<審議委員>石井 敬一郎、市川 美知、海沼 実、金井 良子、久保田 久仁子
小谷野 敬子、綱嶋 竜太、野呂 一仁、細川 珠生
<ケーブルテレビ品川>橋本 夏代、高橋 敏志
<オブザーバー>品川区広報広聴課:大川 雅代
イッツ・コミュニケーションズ:中村 邦彦、斉藤 統子
<事務局>宮津 隆一、齊藤 真司、名鏡 愛里
(敬称略・順不同)
議事内容
1. 審議事項
(1) 第108回放送番組審議会議事録の確認
事務局作成議事録に対し、内容を確認の上、一同異議なく承認した。
(2) 報告事項
1 視聴者・加入者状況報告
2 放送基準改定について・放送事故・障害報告・お客さまの声等 各種報告
3 放送内容報告
「品川区広報・自社制作番組」報告(令和5年2月~令和5年4月)
「特別番組」報告
3月「MIJICA九州 九州の「食×旅」をもっと近くに」
4月「品川区議会議員選挙開票特番」
■報告事項をうけて質疑応答
<委員の質問>
・新任の方へ向けて、改めて視聴可能世帯数など資料の見方を確認したい。
<事務局回答>
・各報告事項について説明した。
<委員の質問>
・視聴可能世帯数では計れないTwitterやYouTubeなどを通じた発信も大切にした方がいい。
・SNSの連動で工夫していることはあるか。
<事務局回答>
・選挙特別番組においてはYouTubeでも同時生配信を行い、アクセス数も高い数値であった。今後もいただいたご意見を参考に検討していきたい。
<委員の質問>
・CATVにおいて視聴可能世帯は大切だと思うが、テレビサービスの21,913世帯という数字についてはどう捉えているのか。
・テレビサービス加入者が減少について。実際にSTBを設置しテレビサービスを利用しているが、BSも安定して受信でき、快適さを実感している。もっとサービスのメリットをアピールしてはどうか。
<事務局回答>
・様々なサービスや暮らしに変化があり、転居などでの解約もある。他社にはない当社の強みがあり、引き続きテレビサービスについてもご加入いただけるように訴求していきたい。
<委員の質問>
・前回に続き、放送事故・訂正放送がなかったということは評価したい。
<事務局回答>
・引き続き、事故の未然防止に努める。
<委員の質問>
・放送基準改定については日本ケーブルテレビ連盟に準じたということか。
<事務局回答>
・ご指摘の通りで、内容に大きな変更はなく、時代に則した表現への変更を行う。
<委員の質問>
・放送基準改定のなかで“性別”という表現などは今後、検討の余地がある。
<事務局回答>
・ご意見を参考に今後も見直しをはかっていく。
<委員の質問>
・過去の番組の再放送については基準の変更や影響はあるのか。
<事務局回答>
・今回の改定での影響はない。もし表現などに留意すべきケースがある場合には、過去の放送である旨の注釈をつけての放送となる。
<委員の質問>
・インターネットに再加入し、快適に利用している。現在のしながわ光のサービスエリアは?
<事務局回答>
・品川区内を4つのエリアに分け、現在は荏原地区のみ完了。順次拡大予定である。
<委員の質問>
・CLUBしながわの終了について、区報に添付するのはどうか。また、区の設備で配布する際に置いてある場所が目立つ工夫が必要ではないか。
・CLUBしながわを取りに行けないなどのお客様への個別対応を行っているか。
<事務局回答>
・CLUBしながわの設置については、いただいたご意見を参考に検討したい。
掲載している番組情報はインターネット上で閲覧できるようになっており、今のところ個別対応が必要なケースはないが、都度対応していく。
<委員の質問>
・新番組「ワンカット」はしながわ水族館の映像が癒されるが、番組時間が長いと感じた。間延びしているので、番組時間を短くしてはどうか。
<事務局回答>
・いただいたご意見を番組制作の参考にしたい。
<委員の質問>
・河川の定点カメラがリアルタイムで見たいときに放送していないことがある。災害対応での放送切替えの基準などはあるか?
<事務局回答>
・通常の放送予定を変更する為に人為的な作業とチェックが必要になり、ご要望にお応えしきれていない部分と認識している。今後の課題として取り組んでいきたい。
<委員の質問>
・自分の家の近くの様子が見たい。定点カメラの設置箇所について知りたい。
<事務局回答>
・品川区が設置しているカメラの映像であり、当社が独自につけているカメラではない。今後、新たなカメラ設置についても検討していきたい。
<委員の質問>
・災害時に隣接区からの情報提供はあるのか。
<事務局回答>
・隣接区においては直接ではなく、品川区を通じて情報を入手することになる。
<委員の質問>
・放送番組の種別の項目の11chにキッズ:0%とあるが、この項目に意図はあるのか。また各ジャンルの定義はなにか。
<事務局回答>
・従前まではキッズ向け番組を放送していたため、その名残として表記。表現方法及び定義について精査したうえで次回ご説明させていただきたい。
<委員の質問>
・緊急割込放送訓練では特設スタジオとあるが、いつ起こるかわらない災害に対応できるのか。
<事務局回答>
・有事の際に区の担当者で配線を行うことで緊急放送が可能になる仕組み。常設化については今後の課題として区と協議していきたい。
<委員の質問>
・選挙の結果についてHPで結果の掲載はしたか。また開票結果は翌朝の出勤前の時間帯にも放送して欲しい。
<事務局回答>
・ケーブルテレビ品川のHPには掲載していないが、リンクを貼るなどの工夫や放送時間の検討はしていく。
(3) 番組審議
今回は下記の番組を視聴し、審議した。
審議番組 「戸越銀座ショートムービー 好きです戸越銀座(中学生編)」 (令和5年3月放送)
<番組概要>
地元の中学校に通う、生徒2人(ユイ・レイナ)が、戸越銀座の商店街を歩き、おすすめのお店や商品を紹介する番組。
今回出演してくれた2人の中学生は、地元の中学に通う実在の人物。
3年半前、コロナ禍がはじまった頃の戸越銀座商店街は、人が集まる場所として、多くの心無い誹謗中傷を毎日のように浴びせられ、商店街の人々の心はひどく傷ついた。
先が見えないその時期に、近隣の学校では生徒が中心となり、商店街応援ポスターを募り商店街へ応援ポスターを届けた。
コロナ禍から脱した今回、その活動に携わった生徒自らが出演を引き受け、商店街をPRする番組の制作に至った。
<委員の意見>
・制作の背景をきいて納得がいった。よくできており、中学生2人もかわいらしい。お店の特徴もアピールできており、素晴らしい内容であった。
・5分ではもったいないくらい大事なことが凝縮された番組。中学生2人のカメラへ目線を向けながら話すのに感心した。一方、カメラの画質が悪かったように思う。
・銀ちゃんの声を初めて聞き、驚いた。
・中学生が落ち着いてコメントできているのが良かったが、CMのような印象であった。番組概要や制作の経緯を知らないと、中学生や商店街への感情移入ができなかった。番組内で共感できるような目的や要素を加えて欲しいと感じた。
・今回の審議する番組だけでなく続編の②も視聴した。映像がきれいにまとまっていて、アングルに工夫が感じられた。一方で、今回の概要の説明資料を見なければ、急に中学生の女の子が出演しているという印象のままであった。
・戸越銀座を知らない人が視聴したときに、お店のことや出演者の話や内容がわかりやすくなるよう、もっとテロップなどでフォローがあると良かった。
・審議番組の①だけでは、物足りなさを感じて、YouTubeの配信の続編を視聴して補完された。内容は良いので、続編も制作していって欲しい。
・コロナ禍を経て、やっとお店に子ども達が入って、商店街で触れ合いができるようになったという思いを噛み締めた。今後もこのような番組を楽しみにしている。
広角カメラやアングル、編集にこだわりを感じた。番組審議をしようとすると制作意図や背景に囚われがちだが、一目見ただけでの綺麗さやグルメなど情報を拡散するという場面においては削ぎ落すことも必要。世の中では短いコンテンツがトレンドになっているなか、今回の番組は戸越という街に合っているのではないか。このような区内の魅力の発信を他の地域においても続けていけたらいいと感じた。
・商店街の役割を考えさせる番組。前後で放送する番組で連動させるなど、編成を工夫するとさらに活かせると思った。
・中学生がかわいらしくてアイドルのような雰囲気に目が行きがちに。資料にある背景を知らないと彼女たちのプロモーションビデオのように見えてしまい、“商店街を応援しよう、商店街に来てもらおう”という意図が伝わりにくい。
<事務局回答>
画質に関しては4Kで制作しており、試写用のDVDにする過程で圧縮されてしまった。
いただいた貴重なご意見を参考に番組制作や編成を行っていく。
いただいた貴重なご意見を参考に番組制作や編成を行っていく。
2. 備 考
次回は委員の予定を確認し、9月中の開催で調整とする。