放送番組審議会
第112回放送番組審議会議事録
(敬称略・順不同)
議事内容
(3) 番組審議
今回は下記の番組を視聴し、審議した。
審議番組 ザ・たっちのしながわサーチ!「洪水から区民を守る!荏原調節池」
(令和5年12月放送)
<放送概要>
品川区に関する様々な番組を放送している「しながわホットほっと」枠で、品川区の取り組みや施設などを紹介する番組を企画、放送した。
<番組内容>
双子のお笑い芸人「ザ・たっち」の2人が、区内のさまざまな施設を深堀りする番組。
今回は、台風や大雨などの洪水被害から区民を守る「荏原調節池」をサーチした。
普段見られない施設の裏側なども紹介する内容となった。
<委員の意見>
・荏原調節池のことは個人的には知っていたが、一般的にまだ区民に浸透していないように思う。昔は目黒川の氾濫に悩まされた地域でもあり、このような施設を周知していくにはいい番組である。見学会を催すのも一手ではあるが、今後これらを更に広めるために、テレビ番組という形式に限らず、SNSのショートムービーなどに二次利用で活用できたらよいと考える。
・目黒川周辺に住む区民にとっては関心の高いトピックである。一方でただの施設の紹介で終わってしまっているので、過去の被害状況を紹介すると更に実感が湧くのではないか。
・5分という番組の長さは見やすくて適切であった。施設のことを番組で知ることができた。ザ・たっちの2人が品川にゆかりのある芸人と知り、更に親近感を持って視聴できた。一方で音声は出演者によって差があり、少し聞き取りづらい部分があった。次回作も楽しみにしている。
・視聴者によって求める情報に差があるなかで5分番組にまとめるのは難しいとは思うが、目黒川は品川区だけでなく世田谷区と目黒区の区を跨ぐ川であり、地図で示すなどこの計画の全体像も深堀りできるとよかったと思う。
また、この施設を見学できることが会話のみで展開されていたので、更に具体的なインフォメーションがあってもよかった。
・短い時間によくまとまっており、飽きずに見られる良い番組であった。
番組の目的として、防災に関する意識醸成というのがあると思うが、当時の水害の写真などが示されるとインパクトがあったように思う。また、話題のなかで東京都の他の施設の場所を地図で示したり、見学会の実績や今後のインフォメーションを入れた方がよかった。
出演者が品川区にゆかりがあるということは、もっとアピールできるとよい。
・5分の中に凝縮されていて、知らなかった人にとっての入門編としては良い番組であった。一方で既に知っている人には物足りないと思うので、更に詳しく知りたい人への案内があるとよかった。
・なぜ荏原調節池が必要だったのかという前提と、施設ができたことでどう改善したのかも示されているとよかった。
・設備やプロジェクトの規模が大きいので番組にするのは難しいと思うが、施設を見せるだけでは全体像が伝わりにくく、見せ方の工夫が必要である。
水害のあったエリアが、この施設が完成したことで改善できたことを示すためにも、過去の事例紹介があると、よりわかりやすくなったと思う。
・会話が軽妙で親しみがあるので、がらんとした印象の施設を紹介するには彼らのキャラクターがいきていたようにも思う。一方で、誰をターゲットにザ・たっちを起用したのか意図は伝わらなかった。
12月放送とのことだが、水害や川の増水に視聴者の関心がわく時期は夏や梅雨の時期なので、放送時期についても検討して欲しい。
<事務局回答>
いただいた貴重なご意見を参考に番組づくりにいかしていきたい。
2. 備 考
次回は令和6年6月5日(水)開催とする。