放送番組審議会
第118回放送番組審議会議事録
開催日時:令和7年9月3日(水) 午前9:30~11:00
出 席 者:<審議委員>綱嶋 竜太、野呂 一仁、石井 敬一郎、市川 美知、海沼 実、久保田 久仁子、小谷野 敬子
<ケーブルテレビ品川>橋本 夏代、高橋 敏志
<オブザーバー>イッツ・コミュニケーションズ㈱ :神林 哲郎、斉藤 統子
<事務局>宮津 隆一、齊藤 真司、川﨑 百々子、名鏡 愛里、信田 沙織
(敬称略・順不同)
議事内容
1. 審議事項
(1) 第117回放送番組審議会議事録の確認
事務局作成議事録に対し、内容を確認の上、一同異議なく承認した。
(2) 報告事項
① 放送事故・障害報告・お客さまの声等 各種報告
② 放送内容報告
「品川区広報・自社制作番組」報告(令和7年5月~令和7年7月)
「特別番組」報告
6月 「ケーブルテレビ夏の高校野球 東・西東京大会 抽選会」
「東京都議会議員選挙結果報告」
7月 「ケーブルテレビ夏の高校野球 東東京大会 生中継/東・西東京大会ダイジェスト」
◆報告事項をうけて質疑応答
□ゲリラ豪雨での放送について
<委員の意見>
・7月の東京でのゲリラ豪雨に際し、放送に障害があったように感じた。事実と異なっていたら申し訳ないが、当日の状況について確認したい。
<事務局回答>
・激しい雨により衛星の電波が遮られる「降雨減衰」と呼ばれる現象があり、一部の通販番組では一時的に信号が途切れるケースがあった。
<委員の意見>
・緊急事態の際こそ、地元ケーブルテレビ局としての情報発信の重要性が高まる。緊急放送の体制整備や、注意喚起を行う準備を強化してほしい。
<事務局回答>
・当日はL字放送にて情報提供を行ったが、緊急番組の放送には至らなかった。今後も訓練を重ね、体制を整備していく。
<委員の意見>
・通販番組は視聴しておらず気がつかなかったが、11chでL字放送は確認した。河川情報がリアルタイムで見られ、非常に助かった。大雨の際は窓を閉めているため、川のサイレン(行政防災無線)が聞こえないことがある。11chで品川区に特化した情報が得られるという民放にはない価値を、もっとアピールすべき。
<事務局回答>
・当日はFMしながわで情報発信を実施した。今後も連携を深め、発信体制を強化していく。
□番組内容に対する意見
<委員の意見>
・三之助氏が出演した番組内での「仙台味噌」の紹介は、品川区在住にも関わらず知らなかった内容であり、非常に良い企画だった。
また、該当番組の番組ガイド誌内での紹介については、写真を見て「味噌が主役」と分かるような表現にするなど掲載写真の工夫が必要ではないか。
<委員の意見>
・夏の高校野球の中継は「ケーブルテレビらしさ」が感じられた。特に、敗退したチームのメンバー全員をフルネームで読み上げて紹介していた点が感動的だった。敗れた側の家族や地元にとっても良い内容で、他のどのスポーツ番組よりも心に残った。
<事務局回答>
・いただいたご意見は関係各所に共有していく。
(3)番組審議
今回は下記の番組を視聴し、審議した。
<審議番組>しながわEYE 特集「しなBiz アシダ音響」
(令和7年6月7日(土)~放送)
<番組内容>
区民とともにつくるテレビをコンセプトに地域情報をお届けする番組
地域の出来事をお伝えするニュースのコーナーでは、戸越公園で行われた「忍者の国で逃走中!」や「春季品川区将棋大会 第15回区長杯こども将棋大会」の様子などをご紹介。
特集コーナーでは、新企画として、区内で革新的な取り組みや優れた製品を作る企業を紹介する「しなBiz」をスタート。今回は大崎にある音響機器メーカー「アシダ音響」を紹介した。
<委員の意見>
◇オープニングトークについて
※本会担当のメッセンジャータカガキが、のどの不調で通常と異なる声色での出演となった。
・番組冒頭でタカガキさんの声が荒れていて喉に負担がかかっているようで心配になった。「この声が気に入っている」といった発言は、体調悪化を助長するような印象を与えかねず、放送内容としては適切ではないと感じた。
・冒頭のタカガキさんのトーク内容(のどの不調で通常とは異なる声色であることを肯定すると感じさせる内容)は、番組の最初の話題としては不適切であり、軽く受け流す程度にとどめるべきだったと思う。
・オープニングのトークが気になった。声の状態について、もっとケアできなかったのかと思う部分があった。
◇スタジオ配置について
・スタジオ構成について、ゲスト(警察署員)との距離感が気になった。以前の審議でも話題になっていたと思う。
◇特集について
・しなBizについて番組構成は良く、アシダ音響が品川区にあることを知り、大変興味深く感じた。
・アシダ音響については今回初めて知ったが、警察無線にも採用されていると聞き、興味を持ってインターネットで調べた。出演者が実際に聴いていた音声を、視聴者にも聞かせてほしかった。品川区が昔からものづくりの盛んな地域であることがよく伝わる内容だった。
・自身も音に関わる仕事をしているため、有線にこだわる姿勢に強く共感した。ヘッドホン難聴に関する話題など専門的な見解も、もう少し番組内で取り上げてもよかったのではないかと感じた。
・アシダ音響については番組で初めて知ることも多く、興味深かったが、ビジネスの観点からは企業理念や、地域貢献などの取り組みも紹介してもらえると良かった。
・製品紹介や社歴に加え、企業としてどのような展望を持っているか、地域の中小企業としての姿勢などに触れることで、視聴者の「応援したい」という気持ちにつながるのではないかと思う。
・具体的な製品紹介もあり、内容としては良かった。ただし、全体としては既視感があり、一般的な企業紹介型のビジネス番組とあまり変わらない印象を受けた。他局と同じような構成ではなく、ケーブルテレビならではの独自性があってもよかったのではないかと思う。
例えば「信号機の9割に採用されている」という話が出ていたので、品川区内の信号機を実際に調べて「ここもアシダ音響だ」と確認していくような展開があれば、地域に根付いた企業であることを視聴者が実感できたのではないか。
・音に関しては、出演者の感想だけでは視聴者に十分に伝わりにくいと感じた。さらに、番組内でアシダ音響のオンラインショップについて検索窓で紹介があったが、実際に番組紹介による効果があったのかどうか、その後の反響などについてもフォローがあるとよい。出演企業にも何らかのメリットがあることが伝わるような工夫が望まれる。
・音や味覚といった視覚で伝えにくい要素については、工夫が必要だと感じる。例えば、今回紹介された会社について調べたところ、製品カタログなどに掲載されているレリーフは「獅子」に由来するとのことであった。そういった切り口から音の印象を視聴者に伝えることができるのではないか。
また、このコーナーが定例で続くのであれば、次回訪問予定の企業などを番組内で予告することで、視聴者の関心を高めることができると思う。
また、このコーナーが定例で続くのであれば、次回訪問予定の企業などを番組内で予告することで、視聴者の関心を高めることができると思う。
・「ビジネス」をテーマにすると番組の幅が広がりやすく、何にフォーカスするのかが難しい。番組として、地域企業に何を求めているのか──歴史に焦点を当てるのか、製品紹介とするのか、その方向性を明確にすべきだと思う。
・ケーブルテレビとして、品川区の企業をどう掘り下げていくのか、さまざまな方法がある。地元の歴史を記録として残すことは非常に意義があるし、視聴者が興味を持つきっかけにもなる。
・コーナー部分だけでもアーカイブ化してネットに掲載するなどすれば、将来的に「昔の景色」として振り返る貴重な記録となる。こうした記録を残すことは、ケーブルテレビの重要な役割の一つではないかと感じる。
・「しなBiz」は始まったばかりのコーナーだと思うが、「ビジネス」というテーマとしてはやや要素が不足していると感じた。
・専門的な内容は魅力的だったが、「そうなんだ」で終わってしまうのが惜しい。今後、他の企業を扱う際には、こうした点も踏まえて進めていただきたい。
・タカガキさんの服装やヘアスタイルについて、若い世代には通用するのかもしれないが、「ビジネス」をテーマに扱い、企業を訪問するという場面においては、相手企業に対するリスペクトがやや欠けている印象を受けた。ネクタイを必須とまでは言わないが、相手がスーツで応対している場面では、せめてジャケットを羽織るなど、番組側としての最低限のマナーがあるとより良かった。インタビュー内容が充実していただけに、服装面での印象が惜しまれる。
・番組の内容自体は良かったが、ビジネスをテーマとする企画である以上、出演者の服装についても、ジャケットを羽織るなど、ビジネスらしい印象を持たせる工夫があるとより良かった。
・ビジネスとしての服装への意見があったが、一方で別の視点から見ると、タカガキさんにタレントとしてのキャラクター性が確立されていれば、印象は変わったのではないか。
例えば、きったんが明るい服を着ていた場合、彼女のスタイルや立ち位置によって違和感がなかったのかもしれない。タレント性とコーナー趣旨とのバランスによって、見え方は変わってくる。
例えば、きったんが明るい服を着ていた場合、彼女のスタイルや立ち位置によって違和感がなかったのかもしれない。タレント性とコーナー趣旨とのバランスによって、見え方は変わってくる。
<その他、委員の意見>
・生け花のコーナーは季節感があって非常に良い。ぜひ今後も継続してほしい。
・しなBizで前回扱っていた「パン粉工場」の回で、完成したパンをその場で食べる描写にやや違和感があった。素手で製品に触れていたり、マスク未着用の場面もあり、食品を扱う映像としては配慮が必要だったのではないか。
「特別に許可を得て撮影しています」などのテロップがあると、視聴者の安心感につながったと思う。
・9月放送の「ホットほっと」の枠では再放送が多かったものの、その内容がとても良かった。学校などで流しても良いと思う。ただし、再放送の際には取材時期の季節感にも配慮してほしいと感じた。
<事務局回答>
・いただいた貴重なご意見は関係各所に共有していく。
2. 備 考
次回は令和7年12月3日(水)開催とする。