放送番組審議会
第117回放送番組審議会議事録
開催日時:令和7年6月4日(水) 午前9:30~11:00
出 席 者:<審議委員>石井 敬一郎、市川 美知、海沼 実、久保田 久仁子、小谷野 敬子、綱嶋 竜太、野呂 一仁
<ケーブルテレビ品川>橋本 夏代、高橋 敏志
<オブザーバー>イッツ・コミュニケーションズ㈱ :神林 哲郎、斉藤 統子
<事務局>宮津 隆一、齊藤 真司、川﨑 百々子、名鏡 愛里、信田 沙織
(敬称略・順不同)
議事内容
1. 委嘱状交付
2. 審議事項
(1) 第116回放送番組審議会議事録の確認
事務局作成議事録に対し、内容を確認の上、一同異議なく承認した。
(2) 報告事項
① 放送事故・障害報告・お客さまの声等 各種報告
② 放送内容報告
「品川区広報・自社制作番組」報告(令和7年2月~令和7年4月)
「特別番組」報告
2月 「第13回日本アンプティサッカー選手権大会2024」
3月 「生中継!しながわシティラン2025」
「ジャパンラグビーリーグワン2024ー25」
◆報告事項をうけて質疑応答
□しながわシティラン生中継に関して
<委員の意見>
・シティランの生中継は非常に良かった。複数のカメラやレポーターの配置も含め、臨場感があり、配信や中継の苦労がうかがえる。今後も継続して行うことを期待している。
<事務局回答>
・無線技術の発達により中継は以前よりも身近になったものの、複数台のカメラを使用し、やりがいのある取り組みとなった。多くの方に楽しんでいただけたと思う。
当日はシナガワンを活用したPR施策として、サンバイザーの配布を行い、好評を得た。さらにYouTubeでの同時生配信も実施し、インターネット経由での視聴が可能な試みであった。また、FMしながわでも特別番組を放送した。
当日はシナガワンを活用したPR施策として、サンバイザーの配布を行い、好評を得た。さらにYouTubeでの同時生配信も実施し、インターネット経由での視聴が可能な試みであった。また、FMしながわでも特別番組を放送した。
<委員の質問>
・ダイジェスト番組の制作予定はないのか。
<事務局回答>
・今回はないが、次回以降検討したい。YouTubeにはアーカイブを残している。
<委員の意見>
・各地点にカメラが配置されていることで全体が見渡せる。現地でもスマートフォンで視聴できるため、多様な楽しみ方ができて良い取り組みである。
□番組「“働きたい学校”を目指して 次世代の教育改革に取り組む品川区」について
<委員の意見>
・番組の内容は良かったが、教員の多忙さに対して周囲がどう支えているのかも描かれていれば、教員志望者の関心をより高められたのではないか。
伝える内容としては良かったが、教員を目指す人や保護者にとっては、もう少し踏み込んだ内容でもよかったのではないか。
伝える内容としては良かったが、教員を目指す人や保護者にとっては、もう少し踏み込んだ内容でもよかったのではないか。
□品川区広報誌の表紙・都市ブランディングに関して
<委員の質問>
・広報誌での品川区都市ブランディング(作家・岡部志士氏による表紙)のデザインが非常に良かった。区の多様性を伝える良いPRになるため、もっと積極的に紹介してはどうか。
番組化の予定はあるか。
番組化の予定はあるか。
<事務局回答>
・都市ブランディングについては、ニュース番組内で紹介している。今後も戦略広報課と連携しながら対応していく。
(3)番組審議
今回は下記の番組を視聴し、審議した。
<審議番組>しながわEYE特別番組 「リニアでつながる品川×飯田」
(令和7年2月22日(土)~28日(金)放送)
<番組内容>
開業が予定されているリニア中央新幹線。開業すると、品川から45分で到着する長野県飯田市に、しながわEYEメッセンジャーきったんと仁藤妃南乃が訪れ、魅力や見どころを伝えた。
<委員の意見>
・リニア開通に関して自宅近くを通ることになる予定と知り、こうした企画は非常に興味深い。中央道の開通で距離が近くなったものの、リニアによりさらに交流の機会が広がることを期待している。
飯田市のケーブルテレビ局が品川に取材に来るような番組があればぜひ見てみたい。
今後は飯田市のケーブルテレビ局が品川に取材に来るなど、地域メディア同士のつながりを醸成していくことを期待したい。共同制作番組なども、今後ぜひ検討してほしい。
飯田市のケーブルテレビ局が品川に取材に来るような番組があればぜひ見てみたい。
今後は飯田市のケーブルテレビ局が品川に取材に来るなど、地域メディア同士のつながりを醸成していくことを期待したい。共同制作番組なども、今後ぜひ検討してほしい。
・番組内で、飯田市内のどの地域にリニアが通るのかといった地理的な説明があると、視聴者の理解が深まったと思う。長野県内での位置について説明があるとより良かった。
・食レポに関しては、感想の表現に工夫が足りなかった。言葉選びや伝え方にもう少し準備が必要であった。2人での食レポだったので、どちらか一方が事前に下調べをし、もう一方に伝えるなどの工夫ができたのではないか。
・番組の内容自体は良かったが、全体的に急ぎ足で進んでおり、情報が詰め込まれすぎてコンセプトが伝わりにくかった。もう少し話に深みを持たせることで、飯田市の魅力がより伝わったのではないかと感じる。
また、出演者は品川からの訪問者のみであり、飯田市の住民の声がなかった点が惜しまれる。飯田市側からの「伝えたいこと」が番組内で反映されておらず、双方向的な構成にすることで、より深みのある内容になったのではないか。
また、出演者は品川からの訪問者のみであり、飯田市の住民の声がなかった点が惜しまれる。飯田市側からの「伝えたいこと」が番組内で反映されておらず、双方向的な構成にすることで、より深みのある内容になったのではないか。
・リニアの開通はまだ先の話であるため、現時点で番組を見て「今、飯田に行ってみたい」と思った視聴者に向けて、電車や車でのアクセス情報を紹介するなど、具体的な手がかりがあると良かった。例えば、旬の時期や、番組内で紹介されたりんご農園などの場所の情報をQRコードで提供するなどの工夫があれば、実際の来訪につながるのではないか。
レポーターのきったんは素晴らしく、表情が豊かで、言葉に抑揚があり、1人でも番組をしっかり成立させられるほどの力量を感じた。相手の発言への反応も素早く、テンポの良い会話で視聴者も心地よく視聴できた。
レポーターのきったんは素晴らしく、表情が豊かで、言葉に抑揚があり、1人でも番組をしっかり成立させられるほどの力量を感じた。相手の発言への反応も素早く、テンポの良い会話で視聴者も心地よく視聴できた。
・番組冒頭で飯田市の概要紹介があると、より理解が深まったと思う。リニア開通までには時間があるため、歴史的背景や、名物であるりんごや肉がどのようにして名物となったかなど、背景説明があると良かった。
また、構成面では工夫が必要と感じた。焼肉研究所のレポートはやや中途半端で、店舗紹介があると視聴者の理解が進んだと思う。
また、構成面では工夫が必要と感じた。焼肉研究所のレポートはやや中途半端で、店舗紹介があると視聴者の理解が進んだと思う。
・視聴者にとって距離感や地理的背景の前提情報がないと、リニア開通による近さや繋がりが実感しにくい。交流の文脈がないままだと「飯田市でロケをしただけ」の印象になる。
またインタビュー対象者が品川から来た方であることに対して、偶然性や驚きがもっと表現されていても良かった。
飯田市の「出前焼肉」は初めて知ったが、観光客がどのように利用できるかといった説明がほしかった。
番組の最後に、ロケ地のまとめや、飯田市の場所、リニアの通過ルート、今回紹介した店舗の位置、現時点でのアクセス手段などを紹介するまとめがあるとより親切だった。
またインタビュー対象者が品川から来た方であることに対して、偶然性や驚きがもっと表現されていても良かった。
飯田市の「出前焼肉」は初めて知ったが、観光客がどのように利用できるかといった説明がほしかった。
番組の最後に、ロケ地のまとめや、飯田市の場所、リニアの通過ルート、今回紹介した店舗の位置、現時点でのアクセス手段などを紹介するまとめがあるとより親切だった。
・普段視聴しているケーブルテレビ品川の番組と比較して、インサートや撮影手法などに工夫が感じられた点が新鮮だった。
ただ、出演者2人のリアクションが似ていたため、進行役とコメント役のように役割を分けると、番組にメリハリが出たのではないか。
番組そのものに限らず、こうした取り組みをきっかけに、住民同士・民間同士の交流が広がることを期待している。
ただ、出演者2人のリアクションが似ていたため、進行役とコメント役のように役割を分けると、番組にメリハリが出たのではないか。
番組そのものに限らず、こうした取り組みをきっかけに、住民同士・民間同士の交流が広がることを期待している。
3. 備 考
次回は令和7年9月3日(水)開催とする。